“海の上の洗濯事情
接岸中の船にホースで給水している図

接岸中に給水した水を、洗濯やシャワー、
トイレに利用しているよ

海の上の洗濯事情

いったん乗船すれば、約2〜3ヶ月は船内での生活となる内航船の船員さん。となれば、船内に持ち込む衣類もかなりの数になるはず、と思いきや意外と少ない。季節にもよるけれどほんの数着しか持ち込まないという人も珍しくないよ。
なぜそんなに少ない枚数でまかなえるのかといえば、船の中には洗濯の設備が整っているからなんだ。人それぞれだけど、きれい好きな人なら2日に1度は洗濯しているというよ。
でも、蛇口をひねればふんだんにきれいな水が出てくる家とは違い、船の上だと洗濯に使う大量の水をどうするのかという疑問がわいてくるよね。
船内で使う水の調達の仕方にはいくつかの種類があるんだけど、一般的なのは出港前に岩壁に設置されている施設から船内のタンクにホースで給水する方法だ。
この水はもちろん飲むこともできるし、洗濯やシャワー、お風呂などにも使われる。
さて洗濯した衣類の話に戻そう。船の甲板に干せば気持ちよく乾きそうだけど、そういうわけにはいかないのですべて備えつけの乾燥機で乾かしているそうだ。
船員さんがたくさんの衣服を持ち込まなくても毎日清潔に過ごせるのにはこんな理由があったんだね。