大切なのは、全員が「見張り」をする意識
船の中でも、声出して行こう!
サッカーでもラグビーでも強いチームは選手同士がよく声をかけあっているよね。 「目の前に敵が来ているぞ!」「右に出せ!」それは、それぞれのポジションにい るメンバーがその位置から見える状況をチームに伝え、共有することが最善のプ レーにつながると知っているからだ。実は、船の運航でも同じことが行われてい る。船のコックピットともいえる船橋(ブリッジ)に配置された船員は、安全に 関して自分が気づいたことや感じた懸念を遠慮せず声に出して報告し、船橋内で 情報を共有する。これを「Bridge Resource Management(ブリッジ・リソース・ マネジメント)」というんだ。人間は誰でもミスをするし、一人の能力には限界 がある。だから、みんなでカバーするんだね。船の操縦でも個々の役割を果たし ながらチームプレーすることがなによりも大切なんだ。