EVはもうクルマだけじゃない!

3,480キロワットのパワーってこんなにスゴい!

EVは、
もうクルマだけじゃない!

未来の地球環境のために二酸化炭素(CO2)の排出を減らそうと、全世界が取り組みを進めている。自動車もガソリンではなく、電気エネルギーで走るタイプが増えてきた。このような電気自動車をEV〈Electric Vehicle(エレクトリックビークル: Vehicleとは英語で「乗り物」のこと)〉と呼ぶんだけど、今回は船の世界にも電気を動力とする EV〈Electric Vessel(エレクトリックベッセル:Vesselとは英語で「船舶、大型船」のこと)〉 が登場した、というお話だ。それも小さな船じゃない。全長約62メートル、幅約10メートルの大きさを誇り、約1,000トンもの油(25メートルプール約2杯分)を運べるタンカーだ。

こんなにも大きくて重量もある船を動かすには、いったいどれほどの電気が必要なのだろうと思うよね。このEVタンカーは3,480キロワット分のバッテリーを積み、1日航行する分のエネルギーを確保している。3,480キロワットとは、およそ電気自動車100台分の電力に相当するそうだ。充電は?というと、スマートフォンのバッテリーを充電する時のようにケーブルをつないで停泊中に行っている。充電に使う電気も再生可能エネルギーでつくっているので、どこまでも環境にやさしい船なんだ。えんとつから煙を出して航行する船、という光景もだんだん消えていくのかもしれないね。