船員さんは「自給」と「自作」で「自足」する!

工作室にはスパナ類がずらり。
まるで工具売り場のよう!

船員さんは「自給」と
「自作」で「自足」する!

いったん航海にでれば、まわりは見渡すかぎりのひろい海。たとえどんな事態に見舞われても自分たちでなんとかするしかない。だから、船の機関室には色々な設備が備えられている。

たとえば、海水から清水をつくる「造水機」。1日で15トンつくれるものもある。造水機でつくった水は、主にシャワーや洗面所、トイレで使う生活用水として利用されているよ。

また船の部品が故障したり壊れたりした時に、その部品を修理・製作できるよう「工作室」を備えた船もある。充実した工作室になると、たくさんの道具はもちろん、溶接の機械や金属加工に必要な旋盤(せんばん)まで用意され、まるで町工場のよう。発電機も船内で使う電気をまかなうために欠かせない設備だ。大きな船だと、一台で一般家庭の200〜300軒分の電気をつくれる発電機を何台も備えているよ。

水や電気を自給し、部品を自作することもある、船での生活。キミは知っていたかな?