夜は5つのライトON!
それが、海の交通ルール!

「左側通行」と「無灯火」は、
海の道の交通違反。

2021年に日本の周辺海域で事故に遭遇した船舶は1,932隻(出典:令和4年版交通安全白書)。貨物船だけでなく、プレジャーボートや漁船も含めた数字だけれど、意外に多いって思った人も少なくないんじゃないかな。

こうした事故を少しでも減らすため、海には世界共通の交通ルールが定められている。たとえば、船はお互いの左舷と左舷が向き合う形、つまり「右側通行」ですれ違うのが、基本的な海の交通ルールだ。

では、相手の船が見えない夜の暗やみの中ではどうするか?その時、活躍するのが「灯火」なんだ。長さ50メートル以上の商船は「白色」のマスト灯を2個、右舷(うげん)には「緑色灯」、左舷(さげん)には「赤色灯」、船尾(せんび)には「白色灯」をつけることが決められている。この5つの灯火がどう見えるかで、船が進んでいる方向がわかるんだ。海のルールを守るのは当然だけど、いちばん大切なのは、人が安全第一を心がけること。その点は車の運転と一緒だね。